白神山地 世界自然遺産登録30年 西村環境相が現地を視察

西村環境大臣は秋田県と青森県にまたがる白神山地が世界自然遺産に登録されてからことしで30年になるのにあわせて、5日藤里町にある白神山地の自然を紹介する施設を視察したあと、「生態系を守り保全しつつ、地域の活性化につなげることも考えていきたい」と述べました。

西村環境大臣は5日、藤里町の白神山地世界遺産センターを訪れジオラマを見ながら、自然アドバイザーから貴重なブナの原生林が広がる「核心地域」と呼ばれる場所にはありのままの自然が残っていると説明を受けました。

また、自然アドバイザーが、ブナの葉が微生物などに分解されて腐葉土になり、この地域全体が高い保水性を維持できていると仕組みを説明すると、西村大臣は、興味深そうに話を聞いていました。

視察のあと、西村環境大臣は、「世界自然遺産への登録から30年がたっても、地元の人たちから大切に守られていることがよく理解できた」と述べました。

そのうえで、「生態系を守り保全しつつ、多くの人にこの地域を訪れてもらい、地元の人たちの理解を得ながら地域の活性化につなげることも環境省として考えていきたい」と述べました。

このあと、西村大臣は岳岱でブナ林などの貴重な自然保護の現状を視察したということです。