大仙市が児童生徒を調査 60人がヤングケアラーの可能性

大人にかわって家族の介護や世話をしている子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」について大仙市が市内の小学生から高校生までを調査したところ、60人がヤングケアラーの可能性があることがわかりました。

この調査は、大仙市が去年8月から9月にかけて、市内の小学4年生から高校3年生までの児童や生徒あわせて4953人を対象に無記名で行い、2994人が回答しました。

この中で「世話をしている家族がいる」と答えたのは2%にあたる60人で、ヤングケアラーにあたる可能性があるということです。

この60人に世話をしている対象を複数回答で尋ねたところ、「弟・妹」が38人、「祖母」が12人、「母親」と「祖父」がそれぞれ6人などとなりました。

また、こうした世話が「精神的にきつい」と12人が回答したほか、8人が「身体的にきつい」と回答しました。

大仙市社会福祉課は「家族の世話に追われ、学校に行けなかったり進路の選択肢が狭まったりしている人がいることもわかった。結果を踏まえ、必要とする支援に確実につなげていきたい」としています。