画面に触れず本の検索ができる装置 由利本荘市の図書館に導入

秋田県由利本荘市の図書館に、空中に浮かび上がった画像を通じて、画面に触れることなく本を検索できる装置が導入されました。

この装置は熊本県八代市のベンチャー企業が開発したもので、空中に浮かび上がらせた画像に指の動きを認識させることで、画面に触れずに操作できます。

最先端の技術を市民に体験してもらおうと、由利本荘市が先月、中央図書館の本の検索システムに導入しました。

29日は、記念式典のあと、湊貴信市長がさっそく装置を体験し、検索画面から3センチほど離れたところに浮かび上がった緑色の画像に指で触れるようにして、文字の入力をしていました。

由利本荘市によりますと、この装置が図書館に導入されるのは東北地方で初めてで、画面に触れずに操作できるため、新型コロナ対策などにも期待されているということです。

装置を開発したベンチャー企業「MIRAIBAR」の玉水陽規社長は「身近な図書館で子どもからお年寄りまで誰でも最新のテクノロジーに触れられると思う。日本のものづくりのレベルの高さを感じてほしい」と話していました。