スマホ使い横断歩道を安全に渡るシステム 秋田市内で運用へ

秋田県警察本部は、目の不自由な人や高齢者が横断歩道を安全に渡れるようスマートフォンで支援するシステムを導入し、ことし秋から秋田市の横断歩道1か所で運用を始めることになりました。

このシステムは、歩行者用の信号機に無線を設置し、目の不自由な人や高齢者などが持っているスマートフォンの専用アプリを通じて、信号の色やまもなく色が変わることを音声や振動で知らせるものです。

県警察本部はこのシステムを秋から導入し、はじめに秋田市にある「県社会福祉会館前」の交差点で運用を始めることを決めました。

県内には信号の色が変わったことなどを音声で伝える「音響式信号機」も設置されていますが、近くの住民から苦情がくることなどもあるため、より小さい音や振動などで伝えるこのシステムの導入が全国で進んでいるということです。

県警察本部では、利用者の声などを聞きながら県内のほかの横断歩道でも設置を検討していくとしています。