学生「サイバーボランティア」が「闇バイト」などパトロール

SNSを使った犯罪被害を防止しようと、県警察本部の学生ボランティアが、犯罪の実行役を募るいわゆる「闇バイト」の投稿など犯罪につながる情報がないかパトロールを行いました。

県警察本部は、県内の大学生や大学院生を「サイバーボランティア」に登録し、インターネットやSNSにある犯罪につながる情報を通報してもらう取り組みを行っています。

15日は、9人の学生が警察官に教わりながらSNS上をパトロールしました。

学生たちは、短時間に高収入を得られるなどといって特殊詐欺や強盗など実行役を募る「闇バイト」の投稿を見つけると警察官に連絡するとともに、違法薬物の取り引きなどに関する投稿は専用の窓口に通報していました。

県警察本部によりますと、去年学生たちは153件の犯罪につながる情報を通報したということです。

大学院2年生の女子学生は「SNSで闇バイトや薬物を検索すると、投稿の中には、『秋田県』と書かれた身近なものが多いと知った。実際に連絡を取る人もいると思うので、この活動を通してそうした人が1人でも減ってほしい」と話していました。

県警察本部サイバー犯罪対策課の藤田輝雄次長は「闇バイトの投稿はSNS上にあふれているので、決して関わることのないようボランティアの学生には周りの人に呼びかけてほしい」と話していました。