秋田市で子どもの成長願う「鹿嶋祭」4年ぶり

子どもたちの健やかな成長を願って、人形を乗せた船が町を練り歩く伝統行事「鹿嶋祭」が4年ぶりに秋田市で行われました。

「鹿嶋祭」は、子どもたちの健康や成長などを願って行われる秋田市新屋地区の伝統行事で、色とりどりの風船や短冊などで飾り付けた船を台車に載せて町内を練り歩きます。

新型コロナウイルスの影響で3年連続で中止となっていましたが、11日、4年ぶりに行われ、ことしは地区の20の町内会と地元の特別支援学校の子どもたちなどが参加しました。

長いもので7メートルほどある船には、疫病や災厄を背負わせた武者人形が乗っていて、子どもたちが太鼓やかけ声にあわせて引っぱり、地元の神社に到着すると境内でお祓いを受けていました。

参加した小学3年生の男の子は「船は重かったけれども、みんなで引っ張ることができて楽しかったです」と話していました。

地元の町内会長を務める佐藤清隆さんは「4年ぶりに活気が戻ってよかったです。子どもは年々減っていますが、地域のつながりを感じられるこの祭りを残していきたいです」と話していました。