鳥海ダム 総事業費が 当初計画の1.8倍に 工期も4年延長

由利本荘市で建設が進められている「鳥海ダム」について、国土交通省は資材価格の高騰などを理由に、総事業費が当初の計画の1点8倍のおよそ1990億円に膨らむとともに、工期も4年間延長する案を発表しました。

「鳥海ダム」は、国が由利本荘市鳥海町の子吉川上流で建設していて、当初の計画では、総事業費がおよそ1100億円で、令和10年度の完成を目指していました。

これについて国土交通省は計画の変更案を発表し、総事業費をおよそ890億円増やして、当初の1.8倍となるおよそ1990億円にするとともに、工期を4年間延長して令和14年度までにするということです。

変更の理由について、国土交通省は、資材価格や人件費の高騰、作業員の時間外労働や休日の作業の見直し、それに、地盤が弱い場所が見つかったことへの対応などを挙げています。

国土交通省は今後、事業費の一部を負担する県や由利本荘市から意見を求めたうえで協議を進め、ことし8月下旬ごろに正式に決めたいとしています。

国土交通省の鳥海ダム工事事務所は、「事業費の増額や工期の延長は申し訳ないがご理解をいただきたい。今後はコスト縮減に努め、早期の完成を目指したい」としています。