防災への意識を 津波のメカニズムや備えについて専門家が講演
日本海中部地震から26日で40年。
防災への意識を高めてもらおうと秋田市では27日、津波のメカニズムや日頃の備えなどについて専門家が講演しました。
秋田市のALVEで開かれたこの講演会は、NHK秋田放送局が開いたもので80人あまりが参加しました。
講演会では、津波のメカニズムに詳しい東北大学の今村文彦教授が講師を務め、40年前の日本海中部地震で秋田などの被災地を調査したことが津波研究の原点だったと振り返りました。
その上で、日本海中部地震では、津波は、地震の発生から10分以内で到達し比較的早かったことや、最も高いところで14メートルを超えたと説明しました。
また、防災への日頃の備えとしてひとりひとりが自分のところは安全だと思い込まずに、津波の想定や避難ルートなどをしっかりと確認しておくことが大切だと話しました。
参加した50代の女性は「40年前に経験した地震を思い出すとともに、教訓を学ぶことができました。高齢者が周りに多いので、避難の方法についても考えていきたいです」と話していました。