ドローンでねぎに農薬散布 能代で実証実験始まる

「白神ねぎ」のブランド名でねぎの生産が盛んな秋田県能代市で、農作業の効率化を図ろうとドローンを活用して農薬を散布する実証実験が始まりました。

能代市では、昭和40年代からねぎの生産が盛んになり、「白神ねぎ」のブランド名で首都圏などに年間4000トン以上が出荷されています。

生産者の高齢化や人手不足から、農作業の効率化を図ろうと、能代市などがドローンを活用して、ねぎの根元に農薬を散布する実証実験を始めました。

23日準備された農薬を積んだドローンは、1.5メートルほどの高さを飛びながら、3列に植えられたねぎの苗にわずか40秒ほどで農薬の散布を終えました。

ドローンを開発した会社の担当者は「畑作でもドローンが使えることを実証して農家の省力化につなげていきたい」と話しています。

能代市ねぎ課の三熊隆幸課長は「慢性的な人手不足の中、栽培管理の省力化など、産地が抱える課題の解決につながればと期待している」と話しています。