無線電話発明の鳥潟右一の没後100年 大館市で講演会開催へ

現代の携帯電話に通じる「無線電話」を発明し、世界初の実用化に成功した大館市出身の工学者、鳥潟右一が亡くなってからことしで100年となるのにあわせて、来月、大館市で講演会などの催しが開かれることになりました。

鳥潟右一は明治16年、大館市花岡町に生まれ、明治45年にほかの2人の技師とともに「TYK式無線電話機」を発明し、大正3年に世界で初めて実用化に成功しました。

鳥潟右一が大正12年に亡くなってからことしでちょうど100年となることから、大館市は、来月10日に鳥潟の偉業や無線電話機の実用化の際のエピソードなどを聞く講演会を開くことにしています。

また、この日と翌11日にはアマチュア無線局を設置して交信する様子を公開し、アマチュア無線技士の資格がない人も、無線の交信を体験できるということです。

主催する大館郷土博物館は「多くの人に参加してもらい、発明や研究に対する関心や意欲が高まるきっかけとしてほしい」と話しています。