秋田臨海鉄道 鉄道施設の撤去完了 22日に解散へ

おととし、秋田港にある企業向けの貨物列車の運行を終えた秋田臨海鉄道は、鉄道施設の撤去工事が完了し、すべての業務が終了したことから、今月をもって会社を解散させることを発表しました。

秋田臨海鉄道は、秋田港周辺の企業の貨物輸送を行うため、50年あまり前の昭和45年に県と当時の国鉄などが出資して設立され、貨物専用の秋田港駅から秋田港を結ぶ2つの路線のあわせて7.9キロで貨物列車を運行してきました。

しかし、トラック輸送への移行が進んだことなどから、取り扱う貨物がなくなったため、おととしの3月末で貨物列車の運行を終え、会社の事業を終了させていました。

ただ、法律などで公共用地や借用地での原状回復が義務づけられていることから、事業終了後も、踏切やレールといった鉄道施設の撤去工事などを行ってきました。

そして17日、秋田臨海鉄道は、一連の工事が先月までに終わり、すべての業務が終了することから、今月22日に予定されている株主総会で会社を解散させることを発表しました。

秋田臨海鉄道は「改めて長年、事業を見守ってくださった県内外の皆様に対し、心より感謝の意を表したい」とコメントしています。