JR秋田駅前の商業施設でテロ想定の訓練 不審者確保の手順を

今月19日から開かれるG7広島サミットを前に、JR秋田駅前の商業施設でテロを想定した訓練が行われ、警察などが不審者を確保する手順を確認しました。

訓練には、警察官や施設の従業員などおよそ40人が参加し、リュックサックの中に刃物を隠し持った不審者1人が来店したという想定で行われました。

サングラスとマスクで顔を隠した不審者は、壁に紙を貼りつけたり店内を歩き回って写真を撮ったりするなどの不審な行動をとったことから、従業員は、警察に通報し、不審者の特徴などを伝えます。

そして、駆けつけた警察官が不審者から事情を聞いている間に従業員は連携して買い物客を避難させました。

その後、不審者が持っていたリュックサックから刃物を出して振り回したため、警察官はさすまたで刃物を叩き落として不審者を取り押さえました。

訓練のあと警察官は参加した従業員に対し、「通常の店内のようすをよく知っておくことで、異常事態に素早く気づけるようになります」と伝えていました。

秋田中央警察署の渡邊隆警備課長は「テロの発生は大都市が多いが、秋田では起こらないと思い込むことなく、日頃から防犯意識を高めてほしい」と話していました。