40年近く前収録の民謡 利用できない状態に 県教委対応検討

40年近く前に県内に伝わる民謡1000曲余りを収録したカセットテープが利用できない状態になっていることが分かり、県教育委員会が対応を検討しています。

県教育委員会は、40年近く前の1986年から2年かけて県内の市町村を回り、地元の人に歌ってもらうことで各地に伝わる1055曲の民謡をカセットテープに収録しました。

県教育委員会によりますとテープは64本のセットで、2つ作成したうえで1セットは県教育委員会が保管し、残る1セットは県民に利用してもらうため現在の生涯学習センターに置いていたということです。

しかし、県教育委員会が保管するテープは当時の担当課が再編されたことなどでどこにあるか分からない状態になっていて、関係部署が確認しているということです。

また、生涯学習センターが保管するテープは劣化が進んでいることから利用を制限しているということです。

県教育委員会生涯学習課は「当時の生活を記録する重要な資料なので、まずはテープの所在や状態を確認して可能であればデータ化などを検討したい」と話しています。