子どもの貧困支援でシンポジウム 困ったとき声上げる仕組みを
経済的に困難な状況を抱える子どもたちへの支援を考えるシンポジウムが、6日秋田市で開かれました。
このシンポジウムは、子どもの貧困対策に取り組んでいる支援団体「あすのば」が開いたもので、行政の担当者などおよそ20人が参加しました。
はじめに、「あすのば」の小河光治代表理事が「子どもの貧困は、見た目ではわかりにくく、小さな変化に注意して、自分から子どもの話に耳を傾けることが大切だ」とあいさつしました。
続いて、行政の担当者など5人が登壇し、秋田県の母子世帯の半数以上が、年収180万円未満で行政などの支援をどうつなげていくのかなど、県内の子どもの貧困について課題を議論しました。
登壇者からは、「行政が制度や居場所を設けても当事者は助けが必要でも、見えなどからSOSを出せずに利用できないのではないか」といった声や、「信頼関係を結んでいくことが当事者の本音を聞くことにつながるので大切だ」という意見が出されました。
「あすのば」の小河代表理事は「秋田県は子どもも大人もSOSを出しにくい傾向があるので、困っているときに困ったと声をあげられる仕組みを作ることで支援してほしい」と話していました。