秋田市の4つの施設を集約 県の相談センターを報道機関に公開
秋田市にある、福祉に関する4つの相談施設を集約した県の相談センターが、ことし4月のオープンを前に報道機関向けに公開されました。
この「秋田県子ども・女性・障害者相談センター」は、秋田市にある中央児童相談所、女性相談所、福祉相談センター、精神保健福祉センターの4つの施設が老朽化していることから、機能を1か所に集約した施設として県が整備を進めてきました。
ことし4月のオープンを前に、26日、完成した施設が報道機関向けに公開されました。
秋田市手形の県職員公舎の跡地に整備された施設は鉄筋コンクリート2階建てで、延べ床面積は3100平方メートル、利用者の相談室や一時保護した子どもの観察室などが備えられています。
1階の事務室は、児童虐待や家庭内暴力などが疑われる事案に4つの施設の職員がいち早く連携できるよう1つの部屋に集約され、新たなチームを設けて対応にあたるということです。
また、子どものための個室や浴室の数、それに施設の通用口を増やすなど、利用者のプライバシーに配慮した作りになっています。
県福祉政策課の嘉藤佳奈子課長は「1つに機能が集約されることで、より迅速に事案に対応できると考えている。4つの機関で課題を話し合いながら、県民が相談しやすい施設を目指していきたい」と話していました。