災害を想定 ドローンを使い物資を運ぶ実証実験 大館市

災害で集落が孤立した場合などを想定し、ドローンを使って物資を運ぶ実証実験が大館市で行われました。

実証実験は、災害で道路が寸断した際に、孤立した集落にドローンで物資を届けるほか、過疎化が進む中でドローンを活用した新たな物流システムの実用化を目指していこうと、大館市がドローンの運用会社などと行ったものです。

22日は、大館市の比内総合支所からレトルト食品などが入った重さ1キロの荷物を積んだドローンが出発しました。

ドローンは、3.5キロほど離れた別の集会施設におよそ10分で無事、到着し、集会施設で待機していた地元の消防団員は、荷物を取り出して中身を確認し、ドローンの帰りのためのバッテリー交換も体験していました。

大館市は、今回の実験を踏まえ実用化に向けて今後も検討していきたいとしています。

荷物を受け取った消防団員は、「荷物の輸送は全国的にも大きな課題で、ぜひ実用化してほしいです」と話していました。

大館市商工課の大森泰彦課長は「過疎化が進む中、持続可能な物流システムを構築していくため、今回の実験が足がかりになればと思います」と話していました。