エゴマ搾りかすからハンドクリーム開発 秋田県立大の学生など

エゴマ油を生産する際に廃棄されている搾りかすを使ったハンドクリームを、秋田県立大学の学生らが企業と協力して開発したと発表しました。

20日は県庁で発表会が開かれ、県立大学の学生やエゴマ油を生産・販売する会社の関係者などが開発の経緯や商品の特徴について説明しました。

それによりますと、学生たちはエゴマの実を搾って油を生産する際に出るかすを有効活用できないか研究を進めたところ、搾りかすの中に、シミやしわの原因となる活性酸素の動きを止める働きが期待できる成分があることを見つけ出しました。

その後、企業と共同でその成分を効率的に抽出する方法などの開発を進め、搾りかすに含まれる成分を活用したハンドクリームを商品化したということです。

また、香りやパッケージなどの作成にも学生が参加し、森や自然を感じられる香りで、べたつかずにしっとりとした使い心地に仕上がったということです。

搾りかすの成分を研究した4年生の菅原輝美さんは「自分たちの研究がまさか製品化されるとは思っていなかったので、うれしいです」と話していました。

ハンドクリームは20日から県内の土産物店や薬局などで販売されています。