酒かすを餌に 新ブランド豚「ほろよいとん」試食会 横手
大量に廃棄されている「酒かす」を活用し、餌として育てた新たなブランド豚、「ほろよいとん」の試食会が横手市で開かれました。
新たなブランド豚、「ほろよいとん」は、大量に廃棄されている「酒かす」を配合した餌をおよそ2か月間与えていて、肉に細かいサシが入り、甘みのある脂と柔らかい肉質が特徴です。
10日、横手市で開かれた「ほろよいとん」の試食会には、生産者や酒造会社、それにスーパーのバイヤーなど関係者およそ20人が参加しました。
試食会では、しゃぶしゃぶなどがふるまわれ、出席者は、うなづきながら味を確かめていました。
秋田県の酒蔵からは、年間におよそ1400トンの「酒かす」が出されているということで、廃棄にかかる費用や新たな活用方法が課題となっています。
生産者は、「酒かす入りの餌は豚の食いつきもよく、まるっとしていて、おいしい豚になりました」と話していました。
酒かすを提供した「秋田銘醸」製造部の市橋杏里さんは「使われない酒かすを有効活用して新たな価値を生むことができ、SDGsにつながるのではないか」と話していました。