風車を浮かべる浮体式洋上風力発電 潟上市沖で実証実験へ

秋田県内で導入が進む洋上風力発電で、風車を海面に浮かべる「浮体式」と呼ばれる方法の普及を目指し、これまでより低いコストで設置するための実証実験が潟上市の沖合で始まります。

風車を海面に浮かべる「浮体式」の洋上風力発電は、風車の土台を海底に固定する「着床式」に比べて、より強い風が吹く沖合に風車を設置することができますが、設置のコストが高いのが課題となっています。

造船大手の「ジャパンマリンユナイテッド」は、低コストで設置できる風車の実用化を目指し、潟上市の沖合で開発した風車の土台の模型を1年間浮かべる実証実験を行うことになりました。

実験では、土台と海底をつなぐチェーンに従来の鉄製ではなく、より軽くて安い合成繊維のものを使い、波や風の力にどれほど耐えられるかなどを調べます。

男鹿市の船川港の岸壁では9日、海面に浮かべる土台の模型の確認作業が行われたあと、作業船に部品が積み込まれていました。

「ジャパンマリンユナイテッド」海洋エンジニアリングプロジェクト部の岩本昌樹部長は「洋上風力の先進地・秋田で実験できることに意義を感じている。浮体式の技術は世界でもまだ始まったばかりなので、低コスト化と量産化を目指していきたい」と話していました。

土台の模型は10日海面に浮かべられ、実証実験は来週中に始まる予定です。