慢性的な人手不足 福祉分野の人材確保へ就職説明会 秋田市
介護や保育などの福祉分野における人手不足が課題となるなか、人材確保を支援するための就職説明会が3日、秋田市で開かれました。
この説明会は、福祉分野における人材確保を支援しようと、秋田県などが主催して開いたもので、秋田市の会場には、県内の高齢者施設や保育所などを運営する24の事業者がブースを設けました。
そして、参加した専門学校の学生などが、それぞれ興味のある事業者のブースを訪れ、個別に面談していました。
面談の中では、事業所の担当者が、研修期間が十分あることや、資格がなくても仕事に就いてから介護福祉士などの資格をとれることなどを説明すると、参加した人はメモをとったり担当者に質問したりしていました。
秋田労働局によりますと、ことし7月の県内の有効求人倍率は1.62倍ですが、介護や保育の福祉分野は2.55倍と慢性的な人手不足が課題となっています。
参加した秋田市の専門学生は「障害者福祉に興味があり、利用者の具体的な活動を知ることができてよかったです。人の役に立てることが魅力的だと思いました」と話していました。
主催した秋田県社会福祉協議会の舘岡和さんは「コロナ禍もあり、求職者が直接話を聞ける機会が減っている。少しでもこの分野に興味を持ってもらえたらうれしい」と話していました。