北前船安全祈願の棟札 展示会

江戸時代から明治時代にかけて、日本海側の物流を支えた北前船の安全を願う内容などが記された秋田市の土崎神明社の「棟札」の展示会が、7日から始まりました。

棟札は、神社の修繕などにあわせ、その年代や当時の願いなどを記した木製の札で、秋田市の土崎神明社では11年前の改築の際に31枚の棟札が見つかり、ことし3月、秋田市の指定文化財となりました。
これを受け、7日から、秋田市の北部市民サービスセンターで、こうした棟札の展示会が始まりました。
このうち、最も古い江戸時代初期の慶安3年の棟札には、三重県の伊勢神宮をあらわす「伊勢天照太神」と書かれていて、土崎神明社が地域の伊勢信仰の中心だったことを示しています。
また、江戸時代後期の寛政12年の棟札には「堅固入舩」と書かれていて、当時、日本海側の物流を支え、秋田にも繁栄をもたらした北前船の安全な入港を願う思いが読み取れます。
土崎神明社奉賛会の小林一彦会長は、「先人の思いが込められた貴重な棟札を見て、地域の歴史に思いをよせてほしい」と話していました。
この展示会は、今月13日と14日を除き、今月21日まで開かれています。