盗撮防止でエスカレーターに特殊な鏡設置 阪急大阪梅田駅

盗撮の被害を防ごうと、阪急大阪梅田駅のエスカレーターには後ろの様子が見える特殊な鏡が設置されました。

この取り組みは大阪府警曽根崎警察署が阪急電鉄や埼玉県のメーカーの協力を得て行ったものです。
鏡は縦およそ50センチ、横30センチ余りで、専門学校の学生が作成した盗撮防止を呼びかけるポスターとともに上りエスカレーターの横の柱に設置されました。
カメラの広角レンズのように広い範囲が映る特殊な構造になっていて、後ろの様子が見えやすく、被害を防ぐのに役立つということです。
16日は警察官が実際にエスカレーターに乗り、鏡に周囲の様子がどのように映るか確認していました。
曽根崎警察署の管内では盗撮の被害が毎年夏を中心に100件以上確認されていて、このうちおよそ4割はエスカレーターでの被害だということです。
警察は今後、同じ鏡を管内のほかの駅や商業施設のエスカレーターにも設置したいとしています。
曽根崎警察署の北川龍 生活安全課長は「盗撮は許されない行為であり、厳正に対処していく。今後も地域の皆さんと協力して防犯活動を展開し、安心して暮らせるまちをつくっていきたい」と話していました。