歌川広重の作品330点集めた展覧会始まる

江戸時代に活躍した浮世絵師、歌川広重の作品を集めた展覧会が6日から大阪で始まるのを前に、関係者向けの内覧会が行われました。

大阪・阿倍野区のあべのハルカス美術館で、歌川広重の作品およそ330点を国内外から集めた展覧会が始まるのを前に5日、報道関係者などに内覧会が行われました。
展覧会では、浮世絵師としての名声を確立した「東海道五拾三次」から▽大名行列の一行や魚売りらが行き交う早朝の日本橋を様子を描いた「日本橋 朝之景」や▽雪が降る夜のもの寂しい様子を表現した「蒲原 夜之雪」など代表的な作品が展示されています。
また、最晩年の代表作、「名所江戸百景」から雪景色の中で獲物をさがす鷲を印象的な構図で描いた「深川洲崎十万坪」なども展示されています。
ほかにも有名になる前の初期の作品や美人画なども数多く展示されていて、広重のさまざまな魅力に触れることができます。
あべのハルカス美術館の浅野秀剛館長は、「状態がよく、図柄も厳選した作品を集めた現時点の広重展の決定版だと自負しています。先入観を持たずに作品を見て、自由に楽しんでもらいたい」と話していました。
展覧会は、6日からことし9月1日まで行われ、前半と後半で作品を入れ替えるということです。