キーウィのジュン死ぬ 国内唯一飼育の大阪 天王寺動物園

ニュージーランド原産の飛べない鳥、「キーウィ」を国内で唯一飼育している大阪の天王寺動物園で、オスの「ジュン」が５日、死にました。
４２歳でした。

天王寺動物園によりますと、キーウィのジュンは、昭和５７年（１９８２年）１月にニュージーランドで生まれ、その年の７月に動物園にやってきました。
キーウィを飼育しているのは、国内では天王寺動物園だけで、ジュンは、もう１羽のメスの「プクヌイ」とともに長く動物園の人気を集めました。
ことし３月ごろから食欲や運動量の低下が見られ、薬や流動食を与えるなどの対応をしていたということですが、４日、起き上がることができなくなり、５日朝、死んでいるのが確認されたということです。
キーウィの寿命は、野生では２０年、飼育下では４０年といわれていて、４２歳のジュンは老衰で死んだとみられるということです。
天王寺動物園は、「どの職員よりも長く天王寺動物園にいてくれたジュンには、『ありがとう』と言いたいし、これまでの飼育経験を今後にもつなげていきたいです。国内では最後の１羽となったプクヌイも高齢ですが、健康状態を見ながら過ごしやすいように飼育し、活動する姿をぜひ多くの人に見てもらいたいです」とコメントしています。