小林製薬 紅麹問題 SNSで虚偽情報が繰り返し拡散 注意を

小林製薬の紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、SNSでは小林製薬の社長が記者会見で、政府などの対応を新型コロナワクチンのケースと比べて批判したという虚偽の情報が繰り返し拡散し、あわせて2100万回以上閲覧されています。
小林製薬もこうした発言はしていないと否定しており、偽情報に注意が必要です。

小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントについて、Xなどでは健康被害と新型コロナワクチンを結びつけるような偽の情報が広がっていて、先月(6月)下旬に、死亡に関する相談件数が大幅に増えていたことが明らかになった直後から再び拡散しています。
最も多く拡散しているのは小林製薬の小林章浩 社長が、記者会見で新型コロナワクチンのケースを引き合いに、健康被害についての政府の対応や報道機関を批判する発言をしたとする、虚偽の文章や動画の投稿で、5日正午の時点であわせて2100万回以上閲覧されています。
これについて小林製薬は、NHKの取材に対し「弊社では記者会見においてそのような発言は一切しておりません。また、ニュースリリースなどでも発表しておりません」と否定しました。
ほかにも小林製薬が、新型コロナウイルスに対してヨウ素が有効かどうか調べる研究を行っていたために、政府から標的にされたなどとする陰謀論のような情報も広がっています。
注目を集める問題が起きると、関連する誤った情報や偽の情報が広がりやすく、公的機関や報道機関の情報を確認するなど、注意が必要です。