大化改新の地「難波宮」 発掘開始70年の特別展

現在の大阪市に築かれた「難波宮」は7世紀の政治改革、大化改新の舞台となりました。その大化改新に焦点をあてた特別展が、5日から大阪歴史博物館で開かれます。

この特別展は難波宮跡の発掘調査が始まってからことしで70年となるのを記念して大阪歴史博物館で開かれます。
現在の大阪・中央区に築かれた都「難波宮」は、大化改新の舞台となり、この特別展では関連する資料やこれまでに発掘された祭具や木簡などおよそ100点が展示されます。
このうち、「阿波人形蘇我入鹿」は大化改新のきっかけとなる乙巳の変で倒された蘇我入鹿の人形で、明治時代の人形浄瑠璃で悪役として使われました。
また、「朱雀門の柱穴」は難波宮跡で発掘されたもので、直径が80センチある柱のあとが残っていて、大化改新以降、大がかりな宮殿が作られるようになった特徴を表しています。
大阪歴史博物館の学芸員、安岡早穂さんは、「大阪は古代も栄えていて人々の活発な活動もあったということを知ってほしい」と話していました。
この特別展は8月26日まで開かれています。