6月のデパート売り上げ増 歴史的円安で外国人消費が活発に

デパート各社が発表した6月の売り上げ速報では、大阪にある旗艦店のすべてで去年の同じ月を上回りました。
歴史的な円安を背景に、外国人観光客による活発な消費が続いています。

このうち、▼「阪急うめだ本店」では、売り上げが去年の同じ月と比べて35.7%増加し、6月の売り上げとして過去最高を更新しました。
なかでも100万円以上の高額品の売り上げが高い伸びを記録したということです。
また、▼同じグループの「阪神梅田本店」は8.4%の増加でした。
このほか、▼「大丸心斎橋店」では33.6%、▼「高島屋大阪店」では25.9%、▼「あべのハルカス近鉄本店」は4.4%それぞれ増加しました。
これは、▽日傘やサングラスなどの暑さ・紫外線対策の商品が好調だったことに加えて、▽歴史的な円安水準となる中、外国人観光客の間でブランド品をはじめとした高額商品の消費が活発になっているためです。
こうした状況を踏まえ、▼「高島屋」と▼大丸松坂屋百貨店を傘下に持つ「J.フロント リテイリング」が業績予想を上方修正するなど、インバウンド需要の拡大が業績にも反映されてきています。