京都 祇園祭前に大学生らが厄よけの「ちまき」づくり

京都の祇園祭が1日から始まるのを前に地元の大学生らが祭りで授与される厄よけの「ちまき」づくりを行いました。

この「ちまき」は、1日から始まる祇園祭の期間、山鉾巡行に参加する山鉾などで授与され、厄よけとして玄関などに置かれます。
祭りを前に、京都市内ではちまきづくりが盛んになっていて、山鉾の一つ綾傘鉾(あやかさほこ)を建てる下京区の善長寺町の保存会では、若い人にも体験してもらおうと、市内の大学と短大の学生およそ50人が参加してちまきづくりが行われました。
束ねたささの葉に札やのし紙をつける仕上げの作業が行われ、学生たちは保存会の人に教わりながらちまきを完成させ、ひとつひとつ丁寧に袋に詰めていました。
参加した学生は「歴史ある行事の一端を担えることはとても感慨深いです。自分のつくったちまきがいろいろな人にわたると思うとやって良かったと思います」と話していました。
綾傘鉾保存会の寺田進理事長は「いよいよ祇園祭が始まるということで心躍る気持ちです。きょう体験した学生が卒業しても伝統を受け継いでくれることを期待しています」と話していました。