沖縄戦から79年「慰霊の日」大津 三井寺で犠牲者悼む法要

太平洋戦争末期の沖縄戦から79年の「慰霊の日」の23日、大津市の三井寺では、戦争の犠牲者を悼み、平和を願う法要が行われました。

昭和20年の沖縄戦では、住民を巻き込んだ激しい地上戦の末、20万人以上が亡くなり、沖縄県は旧日本軍の組織的な戦闘が終わったとされる6月23日を「慰霊の日」と定めています。
大津市の三井寺では、沖縄から離れた場所でも犠牲者を追悼しようと25年前の1999年から毎年、「慰霊の日」に法要を行っていて、ことしも、寺の境内にある観音堂では福家俊彦 長吏と8人の僧りょがお経を読み上げました。
法要には20人ほどが参列し、順番に焼香して静かに手を合わせながら戦争の犠牲者を悼み、平和への祈りをささげていました。
参列した京都市の85歳の女性は、「戦争の悲惨さを覚えている世代が少なくなり、遠い昔のことになっているような気がします。沖縄戦で亡くなった人たちの無念さを思うと忘れてはいけない、風化させてはいけないと思います」と話していました。