和歌山 紀の川 貴志駅で猫の駅長「たま」しのぶ催し

和歌山県紀の川市にある和歌山電鉄貴志川線の駅で、猫の駅長として人気を集めた「たま」をしのぶ催しが行われました。

和歌山市と紀の川市を結ぶ和歌山電鉄貴志川線では、三毛猫の駅長「たま」が国内外から人気を集め、廃線の危機に直面していた路線の存続に大きな役割を果たしました。
「たま」が死んで9年となる22日、紀の川市にある貴志駅では「たま」をしのぶ催しが行われ、まず、和歌山電鉄の小嶋光信社長が「たまが死んだときにはおよそ3000人が訪れ、たまが多くの人の心に住んでいたことを実感した」などとあいさつしました。
このあと、駅の構内に設けられた「たま」をまつる神社で、後任の駅長「ニタマ」が小嶋社長に抱えられながら、さかきを奉納しました。
神戸市から訪れたという50代の女性は「長年、たま駅長のファンで、イベントには毎回訪れています。見守っていてねという気持ちでお参りしました」と話していました。
和歌山電鉄の小嶋社長は「たまは、和歌山電鉄を救い、多くの人の心を癒やしてくれた。後を継いだニタマも頑張ってくれているので引き続き期待したい」と話していました。