小林製薬 大阪・関西万博への出展を辞退

小林製薬は、紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛や出展を辞退することになりました。

小林製薬は、来年の大阪・関西万博で、大阪府などが設ける医療や健康分野を中心とした「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛と出展を予定していました。
紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題を受けて、小林製薬は、このパビリオンへの協賛と出展を辞退することを21日、発表しました。
小林製薬は6つあるスポンサーのランクのうち上から2番目の5億円以上の協賛金を納める「プレミアムパートナー」で、女性の健康をサポートする「フェムテック」関連の出展を予定していました。
会社によりますと、今月14日に大阪府などでつくる「大阪パビリオン推進委員会」に、辞退する届けを提出したということです。
小林製薬は「お客様の安全を最優先に、製品の回収と原因究明に注力するためパビリオンへの協賛と出展を辞退することにしました。引き続き皆様からの信頼回復に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

【大阪知事“原因究明 しっかりと対応を”】
大阪府の吉村知事は、21日、記者団に対し、「残念ではあるが、『紅麹サプリの事案対応に集中したい』という話があったので、辞退するという申し出をお受けした。『紅麹サプリの対応と原因究明に注力している』ということなので、しっかりと対応をお願いしたい」と述べました。