使用済みの紙を再生 新庁舎に機械設置 神戸

地域で環境問題に取り組もうと、使用済みの紙を再生紙に作り替える機械が神戸市の庁舎に導入され、16日から活用が始まりました。

神戸市西区にある神戸市の「玉津庁舎」は、16日にリニューアルオープンし、1階の交流スペースに使用済みの紙を原料に再生紙を作る機械が設置されました。
この機械は、通常、紙を作る際に必要な水をほとんど使わずに再生紙に作り替えることができ、1時間あたり720枚の生産が可能で、色や厚さも調整できるということです。
今のところ、「交流スペース」を運営する「コープこうべ」が、事業で出た紙を再利用するために使われますが、将来的には家庭や学校などで出た紙も集めたいとしています。
また、紙の仕分け作業は障害者雇用を支援する団体などに担ってもらい、障害者が地域で働く場としても活用することにしているということです。
「コープこうべ」SDGs推進部の鬼澤康弘 部長は「地域の方々からお預かりした紙を再び使ってもらうことで、環境問題やSDGsについて考えるきっかけにしてもらいたいです」と話していました。