「光る君へ」主人公 紫式部ゆかりの国宝など展示 藤田美術館

大河ドラマ「光る君へ」の主人公、紫式部にまつわる国宝の絵巻などを紹介する展示が大阪・都島区で行われています。

この展示は、大阪・都島区の藤田美術館で開かれていて、美術館のコレクションの中から紫式部にまつわる品7点が紹介されています。
このうち国宝の絵巻「紫式部日記絵詞」は、13世紀ごろに描かれたもので、紫式部が藤原道長の娘、彰子に仕えた際につづった日記がもとになっていますみすの奥で休んでいる彰子とそばに控える紫式部やうたげを前に、庭の池に太鼓を乗せた船を浮かべ、それを眺める道長の様子などが描かれています。
また、源氏物語の印象的な場面を描いた18世紀ごろの作品「源氏物語図屏風」では元服を迎えた光源氏のりりしい姿や、官位を失い、退いた先の須磨で物思いにふける様子が描かれています。
美術館の藤田清館長は「絵巻には大河ドラマの中でも出てくるシーンが描かれています。ドラマと絵巻を見比べることで当時といまの表現の違いが分かるのでおもしろいと思います」と話していました。
この展示は、大阪・都島区の藤田美術館で7月末まで開かれています。