「梅の日」 和歌山 田辺の熊野本宮大社で豊作祈願

6月6日は、「梅の日」とされています。
ことしの梅の不作が見込まれる中、全国有数の産地、和歌山県田辺市にある熊野本宮大社では、豊作を祈願する「梅祭」が行われました。

6月6日は、室町時代に天皇が神社に梅を奉納して神事を行ったという故事にちなんで、県内の梅生産者などでつくる団体が「梅の日」と定めています。
6日は、田辺市の世界遺産、熊野本宮大社で梅の生産者や加工業者などおよそ40人が訪れ、梅の豊作や関連する産業の繁栄を祈願する「梅祭」が行われました。
生産者などは、収穫が最盛期を迎えている、南高梅およそ30キロをたるに入れて奉納しました。
そして、九※キ家隆宮司が、梅に塩とお神酒をかけて漬け込む「梅漬けの儀」を行いました。
この梅は、加工業者などが持ち帰り、1か月ほど漬け込んだあと、梅干しにして、ことし10月に再び奉納するということです。
紀州田辺梅干協同組合によりますと、ことしは梅の不作が見込まれ、収穫量は例年の半分ほどになる見通しだということです。
組合の前田雅雄理事長は「ことしは、近年まれに見る不作で、来年は豊作になってほしいと祈りを込めました。いまは危機的な状態だが、おいしい梅を皆さんに届けられるよう頑張っていきたい」と話していました。
※キは鬼の上のノがない字