大阪の教職員組合 万博無料招待の中止を大阪府に申し入れ

来年の大阪・関西万博に、小中学生や高校生などを学校単位で無料で招待する大阪府の事業をめぐり、大阪の教職員で作る組合が、「子どもを安心して連れて行けない」などとして、中止を求める申し入れを行いました。

大阪府は来年の大阪・関西万博に、府内の小中学生や高校生などを学校単位で無料で招待する方針で、府教育庁によりますと、70%余りにあたるおよそ1390校が、調査に対し、参加を「希望する」と回答しています。
これについて、5日、大阪教職員組合などが記者会見を開き、子どもを安心して連れて行けないなどとして、学校単位での招待の中止を求める申し入れを大阪府に行ったことを明らかにしました。
申し入れの中で教職員組合は、会場の建設作業中に起きたメタンガスによる爆発事故について大阪府に情報提供を求めたのに十分な回答がないことや開会中の安全対策が示されていないとしています。
大阪教職員組合の米山幸治 書記長は「子どもの遠足や引率で私たちが何よりも重視していることは、安全に行われること、安心して行けることだ。その安全が保障されているとはとても思えない」と述べました。