中学生自殺 “信頼関係築けなかった”教育長謝罪 大阪 泉南

大阪・泉南市でおととし、中学生が自殺したことについて、市の第三者委員会がいじめがあり、学校側の対応に問題があったとする調査結果を公表したことを受けて、3日、泉南市の教育長らが会見し、「生徒の家庭と十分な信頼関係が築けなかった」などと述べて謝罪しました。

おととし3月、泉南市で中学1年生だった松波翔さんが自殺したことについて、市が設置した第三者委員会は先週、小学生のときから▼「ちび」や「死ね」などの悪口を言われたり、▼突き飛ばされてけがをしたりするなど、10件以上のいじめを受けていたと認定する調査報告書を公表しました。
また、報告書では、中学生になってから泉南市外の学校への転校を申し出たものの「転校は市内に限る」と伝えられるなど、学校側の対応が自殺の要因のひとつとなったと指摘しています。
これを受けて3日、泉南市の冨森ゆみ子教育長らが会見を行い、「生徒の家庭と十分な信頼関係が築けなかった」などと述べて謝罪しました。
そして、「当時は最善の対応と考えていたが生徒の気持ちに寄り添った対応ではなく、問題があった」と述べました。
また3日は、泉南市の山本優真市長も会見し、「市と教育委員会がいじめに対する認識を改め、連携して速やかに再発防止策を定めたい」と述べました。