関経連 新副会長人事を発表 関西電力トップが4年半ぶり就任

関経連=関西経済連合会の新しい副会長に関西電力の森望 社長らが就任しました。
関西電力の経営トップが関経連の副会長に就任するのは、金品受領問題以来、4年半ぶりです。

関経連は27日、▼関西電力の森望 社長(61)と▼NTT西日本の小林充佳 相談役(66)の2人が、新たに副会長に就任することが決まったと発表しました。
任期は27日から1年で、▼森社長は環境やエネルギーの問題を議論する委員会と万博推進を、▼小林相談役はデジタル技術の推進などの委員会を担当します。
関西電力では、2019年、旧経営幹部らが原子力発電所がある福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領していた問題が発覚し、当時の八木誠 会長が関経連の副会長を辞任していました。
その後も▼ほかの大手電力会社とのカルテルや、▼競合他社の顧客情報の不正閲覧などの不祥事が相次ぎましたが、関経連は、再発防止の取り組みが進められていることなどを考慮し、今回4年半ぶりに、関西電力の経営トップが副会長に就任することになりました。
副会長に就任する森社長は記者会見で「エネルギーの課題への企業の声をまとめるとともに、万博では必要な準備をしっかり進めて、関西経済のさらなる発展に力を尽くしたい」と述べました。
また、小林相談役は「会社では、DXなどを活用した課題解決に取り組んできたので、その経験をいかして関西をDXの推進地帯にしたい」と述べました。