奈良 斑鳩町 藤ノ木古墳で石室公開

金銅製の豪華な馬具などの副葬品が見つかったことで知られる奈良県斑鳩町にある国の史跡、藤ノ木古墳の石室が一般に公開され多くの人が訪れました。

斑鳩町にある国の史跡、藤ノ木古墳は6世紀後半の直径およそ50メートルの円形の古墳で、発掘調査で見つかった金銅製の豪華な馬具など数々の副葬品が国宝に指定されています。
町では毎年、春と秋に古墳の内部を一般に公開していて、26日は午前中から大勢の人たちが訪れました。
訪れた人たちは、町の担当者から古墳の説明を受けた後、石室の中に入り長さ2メートル30センチほどのところどころに朱色が残る大きな石のひつぎを、間近で興味深そうに見学していました。
茨城県から家族で訪れた中学生は「石室はゴロゴロの石がたくさんあって涼しかった」と話していました。
また、大阪・交野市から訪れた女性は「1400年前から石の棺がそのまま残っているのはすごいと思う」と話していました。
一般公開は26日午後4時までで、町では藤ノ木古墳をもっと知ってもらおうと、ことし石室の内部やドローンで古墳周辺を撮影した動画が見られるアプリを制作し無料で配信しています。