大阪市消防局が劇薬指定のアドレナリン1本を紛失

大阪市消防局は市内の消防署の救急車に積まれていた、劇薬に指定されている「アドレナリン」1本を紛失したと発表しました。

大阪市消防局によりますと、24日午前9時ごろ、東成消防署で職員が救急車に積まれていた資器材を点検した際、5本あるはずの「アドレナリン」の容器が1本なくなっていることに気づきました。
大阪市消防局では「アドレナリン」について毎日の点検を義務づけていて、22日までは5本の容器がそろっていましたが、23日は本数を確認しておらず、いつ紛失したかははっきりしないとしています。
劇薬に指定されている「アドレナリン」は心肺停止の患者の治療などに使われ、血管に直接投与すると急激な血圧上昇などが起きる可能性があるということです。
消防は警察に紛失を届け出るとともに、市民に対し見つけた場合は開封せずに連絡するよう呼びかけています。
紛失について、大阪市消防局は管理不足が原因だとした上で、「市民の皆様の信頼を損なうことになりましたことを深くおわび申し上げるとともに、今回の事態を厳粛に受け止め、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。