京都 祇園祭の橋弁慶山を飾る織物を西陣織技術で新調

京都で行われる祇園祭で、山鉾の一つに飾られる織物が西陣織の技術を使って5年がかりで新調されました。

毎年7月24日に行われる祇園祭の後祭の山鉾巡行で先頭を進む山鉾、「橋弁慶山」は、橋の上で戦う弁慶と牛若丸の人形で知られています。
新調された織物は、かつて山鉾を飾った、18世紀前半に中国の清で作られたとみられる織物をもとに5年がかりで制作されました。
縦がおよそ1メートル50センチ、横がおよそ1メートル90センチあり、波間を飛ぶ5頭の龍が鮮やかに織り込まれています。
西陣織の技術で、職人が極めて細い絹の糸を手作業でより狭い間隔で織ることで、精巧に表現されています。
橋弁慶山保存会の長谷幹雄理事長は、「絵画と見間違うぐらいの出来栄えです。山鉾巡行ではこれをつけて先頭を進むので、晴れ晴れとした気持ちになりそうです」と話していました。
新調された織物は、山鉾巡行の直前に保存会の建物で一般に公開される予定です。