大阪市のクジラ処理 当時の港湾局課長が業者側と会食

大阪市のクジラ処理 当時の港湾局課長が業者側と会食

去年(2023年)1月に大阪湾で死んだクジラをおよそ8000万円の費用で処理したことをめぐり、大阪市は、23日の市議会で、本来の担当とは別の当時の港湾局の課長が業者側と会食していたことを明らかにしました。

去年1月に大阪湾で死んだクジラについて、大阪市は、市内の海運業者と8019万円で随意契約を結び、紀伊水道沖に運んで沈める処理を行いました。
この費用は、市の当初の試算の2倍以上で、業者の提示額に近く、市の監査委員は、先月(4月)、多額の不要な支出が疑われるなどと指摘し、横山市長に詳細に再調査するよう勧告しました。
市によりますと、本来の担当とは別の当時の港湾局の課長が、業者で働く市のOBに酒を贈っていたことなどが確認されていますが、市の担当者は、23日の市議会で、さらに別の当時の課長が業者側と会食していたことを明らかにしました。
そのうえで「『公正契約職務執行マニュアル』で、契約事務に携わる職員に対し、市民に業者との癒着の疑念を抱かれないようにするために禁止されている会食に該当するものと考えている」と述べました。
また、横山市長は「適切とは言えない点があったと考えている。一方で、事業費に関しては、合理的な根拠をもって精査し、意思決定したと港湾局からも報告を受けている。ただ、疑念があるところに関しては、すべてのやり取りを可能なかぎり公開したうえで、今後に向けてただすべき点は徹底的にただしていく」と述べました。