奈良国立博物館 僧侶や来場者が展示の仏像を供養する法要

奈良市の奈良国立博物館で、展示されている仏像を供養する法要が営まれました。

奈良国立博物館では、展示されているおよそ100体の仏像を信仰の対象として供養する法要を年に4回、営んでいます。
博物館にある「なら仏像館」では奈良市の元興寺が所蔵する国宝の薬師如来立像の前に祭壇が設けられ、近くの東大寺の橋村公英 別当ら17人の僧侶がお経を唱えました。
この後、僧侶たちはほかの仏像を供養するため館内を歩きながらお経を唱え、法要に参列した一般の来場者も焼香をして静かに手を合わせていました。
奈良県橿原市から訪れた20代の男性は「博物館に安置されている仏像は美術的な観点から見られることが多いのですが、法要を見て信仰の対象なのだと改めて気づかされました」と話していました。
また、神奈川県から訪れた60代の女性は「ゆっくりとしたお経で、荘厳な感じでした。修学旅行ぶりに奈良に来たんですが、参列できてよかったです」と話していました。