餃子の王将社長射殺事件 起訴の暴力団幹部が裁判で無罪主張へ

「餃子の王将」を展開する京都市の会社の社長が銃撃を受け殺害された事件で、実行役として殺人などの罪で起訴された暴力団幹部が、裁判で無罪を主張する方針であることが関係者への取材でわかりました。

2013年(平成25年)12月に「王将フードサービス」の京都市の本社前で、社長だった大東隆行さん(当時72)が拳銃で撃たれて死亡した事件では、福岡県の特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団幹部、田中幸雄被告(57)が銃撃の実行役としておととし(令和4年)、殺人と銃刀法違反の罪で起訴されています。
20日は京都地方裁判所で、裁判を前に証拠や争点などを絞り込む公判前整理手続きが行われました。
関係者によりますと、被告はこれまでに「自分はやっていない」などと話していて、無罪を主張する方針だということです。
裁判所によりますと、裁判では犯人性が争われるということで、検察は、弁護側の主張に対し、状況証拠を積み重ね立証していくものとみられます。
関係者によりますと、初公判など裁判の日程のめどはたっていないということです。
また、田中被告は何者かと共謀したとして起訴されていて、警察は被告に指示した人物がいるとみて全容解明に向けた捜査を続けています。