万博工事の爆発事故 消防連絡まで4時間半

ことし3月、大阪・関西万博の会場の建設現場で工事中に起きた爆発について、建設会社が消防に連絡したのが発生から4時間半後だったことが分かりました。
建設会社は「火が出ておらず通報が必要かどうか確認に時間がかかった」としています。

万博会場となる大阪・此花区の夢洲ではことし3月、作業員が屋外イベント広場のトイレで溶接作業を行っていたところ火花が可燃性のガスに引火して爆発する事故が起き、コンクリートの床およそ100平方メートルが破損しました。
けが人はいませんでした。
大阪市消防局によりますと、事故は午前11時前に起きましたが、この工区を担当する鹿島建設などから連絡があったのは発生からおよそ4時間半後の午後3時半だったということで、119番通報ではなく、この地域を担当する此花消防署への連絡だったということです。
鹿島建設によりますと、▼労働基準監督署には連絡していたものの▼火が出ておらず火事かどうか分からなかったほか▼けが人もいなかったため、消防への連絡が必要なのか社内で確認していて時間がかかったということです。
大阪市消防局は速やかな通報を行うよう指導したということで、鹿島建設は「深くおわび申し上げます。関係諸官庁との連携を密に取りながら、再発防止に努めてまいります」としています。
また、博覧会協会は「今後は速やかに消防に通報してほしい」としています。