比叡山延暦寺で平和や無病息災願う「比叡の大護摩」法要

大津市の比叡山延暦寺では、護摩木を火にくべて世界の平和や無病息災を願う「比叡の大護摩」と呼ばれる法要が行われました。

この法要は比叡山延暦寺で毎年行われていて、18日は「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」と呼ばれる7年間の修行を終えた藤波源信 大阿闍梨(だいあじゃり)など11人の行者たちが集まりました。
はじめに大阿闍梨が白い大きな釜に火をともすと、行者たちはその中に参拝者などの願い事が書かれた木の札「護摩木」を1本ずつくべていきました。
そして般若心経(はんにゃしんぎょう)を唱えて世界の平和や無病息災への祈りを捧げていました。
護摩木に願い事を込めたという岡山県の70代の男性は「バスで4時間ほどかけて来ましたが、いろいろな願い事ができてよかったです。来年も来たいと思います」と話していました。
比叡山延暦寺の水尾寂芳 師は「世界では今、各地で紛争が起きています。私たちも無関係ではなく、平和への願いが届くようにとお祈りしました。これからもこの場所で祈り続けたい」と話していました。
この法要は19日まで行われ、あわせておよそ3万本の護摩木がくべられるということです。