奈良 春日大社で能楽師が珍しい形式の能を奉納

奈良市の春日大社と興福寺で伝統行事「薪御能」が始まり、春日大社では能楽師3人による珍しい形式の能が奉納されました。

奈良市の春日大社と興福寺では17日と18日の2日間、能楽を奉納する伝統行事「薪御能」が行われます。
このうち春日大社の舞殿では17日、能楽師らが能の演目「翁」を奉納しました。
「翁」はひとりの能楽師が舞う演目ですが、この儀式では3人が同時に舞う珍しい形式で、白い装束をまといしわの入った老人の面をつけた3人が鼓や笛の音にあわせて厳かな舞いを見せていました。
東京から来た40代の男性は「今回初めて見ましたが、神聖な儀式だなと改めて感じました」と話していました。
また、東京から訪れた60代の女性は「とても歴史を感じました。翁が大きな動きをすると風がふわっときて、神様が喜んでいるような気がしました」と話していました。