「スシロー」などの運営会社 国内の客数が回復し増益

回転ずしチェーン大手、「スシロー」などの運営会社のことし3月までの半年間の決算は、新型コロナの5類移行などで国内の客数が回復し、最終的な利益が前の年の同じ時期のおよそ2倍に増えました。

大阪・吹田市に本社があり「スシロー」などを運営する「FOOD□&□LIFE□COMPANIES」は、去年(2023年)10月からことし3月までの半年間のグループ全体の決算を、10日、発表しました。
それによりますと▼売り上げは前の年の同じ時期より22.8%増えて1759億円で、▼最終的な利益はおよそ2倍となる72億円となりました。
国内の回転ずし事業が好調で、▼新型コロナの5類移行に加え、▼物価の上昇が続く中で低価格帯の商品を投入したこともあり、来店客数が大きく回復しました。
また、海外では、▼東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出などを背景に中国本土で客数の落ち込みが見られた一方、▼台湾や香港、タイなどでは出店数を増やし認知度が高まったことで客数が伸び、全体として売り上げが増えたということです。
水留浩一社長は記者会見で「国内はキャンペーンもあり非常に良い状況で推移している。円安は、原価を考えるうえではボディーブローとして効いてくるが、そのつどメニューを改めるなど努力をして生産性を高めていきたい」と述べました。