京都市の企業 京都市立芸術大学にオリジナル書体を無償提供

京都市中心部に移転した京都市立芸術大学のキャンパスの案内板や教育で使うデザインのため市内の企業が商品のオリジナルの書体を無償で提供することになり、7日、贈呈式が行われました。

贈呈式は京都市下京区の京都市立芸術大学で開かれ、大学の赤松玉女理事長が企業に感謝状を手渡しました。
この企業は京都市上京区に本社があり、半導体の製造装置などとともにパソコンで使えるフォントなど100種類以上の書体を開発していて、商品であるおよそ90種類の書体を無償提供したということです。
京都市立芸術大学は去年京都駅の近くにキャンパスを移転した際に法人や個人に資金の支援を求め、1300件、16億円が集まったということですが、この企業からは学内の案内板や印刷物のデザインでも使われるフォントの提供を提案され合意したということです。
提供された書体の中には、画面で自由に線の太さなどを変えるなどしてさまざまな表現を学ぶことができるフォントもあるということです。
フォントを提供した企業の正木洋介さんは、「芸術に携わる学生のみなさんが書体の可能性を発見してほしい」と話していました。