奈良 桜井市 遺跡から出土の骨もとに古墳時代の犬の姿復元へ

奈良県桜井市は邪馬台国の有力な候補地とされる遺跡で見つかった古墳時代の犬の骨をもとに、今年度は、当時の姿を復元することになりました。

邪馬台国の有力な候補地とされる桜井市の纒向遺跡では、平成26年度に行われた発掘調査で、3世紀前半の古墳時代のものとみられる犬の骨がほぼ全身分、見つかりました。
この時期の犬の骨はこれまでほとんど見つかっておらず、市は当時の犬の実態をより詳しく調べようと、今年度、出土した骨をもとに当時の姿を復元することにしました。
骨の大きさから、当時の犬は体の高さが50センチほどと、いまのしば犬よりひとまわり大きかったと推定されていて、復元の際には、現代の犬との関係など学術的な研究もあわせて行う方針です。
復元にあたる桜井市纒向学研究センターの橋本輝彦統括研究員は「骨の比較だけではわからない体つきの特徴などを明らかにしていきたい」としています。