関西電力 昨年度の最終利益は過去最高を更新

関西電力が発表した昨年度(2023年度)の決算では、最終的な利益が4418億円となり、過去最高となりました。
LNG=液化天然ガスをはじめとする燃料価格が一時より落ち着いたことなどが主な要因です。

発表によりますと、関西電力の昨年度1年間のグループ全体の決算は、▼売り上げが前の年度(2022年度)から2.7%増えて4兆593億円、▼最終的な利益は4418億円となり、いずれも過去最高を更新しました。
これは、▽高浜原発1号機と2号機の再稼働が進んだことや、▽LNGをはじめとした燃料価格が一時より落ち着いたことが主な要因です。
関西電力の森望 社長は4月30日の決算会見で過去最高益となる中での電気料金の値下げについて問われたのに対して、「この数年間で見ると、大きく経営環境が変化する中で、収支が大きく上へ、下へと動いてきたので足元の状況だけではなく、長期的に見て判断することが大事だ。今の時点では料金改定について決まったものはなく、経営環境を慎重に見極めて総合的に判断していきたい」と述べました。
会社では、今年度(2024年度)の業績については、為替や燃料価格の変動が反映されるため、最終的な利益が昨年度から41%減って2600億円になるという見通しを示しました。